運行図表の見方
運行図表とはダイヤグラムとも言われ、列車の位置を線で表したものです。
各列車を表す線は、右下がりの斜線が下り(高尾方面)、右上がりの斜線が上り(東京方面)です。
縦方向の線は時刻で点線が1分刻み、実線が5分刻み、太線が10分刻み、極太線が30分刻みとなっています。
横方向の線は駅の位置です。
例えば41T運用の一部をを見てみると、
東京駅に15:38に着いて15:40に折り返して発車し、神田駅15:42発、御茶ノ水駅15:44発、と読めます。
列車の線の近くに書いてある1440Tや1541Tというのは列車番号のことで後述します。
線とともに記載してある記号などは以下のものがあります。
長時間停車を表しています。 この場合、この駅に5分間停車しています。 |
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折り返し運転を表しています。 この場合、終点駅に到着してから3分後に折り返し発車します。 |
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車庫や引き上げ線からの出庫してこの駅始発を表しています。 |
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この駅止まりで車庫や引き上げ線に入庫を表しています。 |
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他路線からの直通、または他路線へ直通する列車を表しています。 この場合、青梅始発の直通列車です。 |
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列車番号を表しています。 この場合、「1449T」です。 |
運用番号と列車番号について
運用とはそれぞれの編成の1日の動きをまとめたものです。
運用には通し番号がつけられていて、01T、03T、05T、のようにすべて奇数となっています。
また、全ての列車にはそれぞれ固有の列車番号が割り当てられています。
中央快速線の場合は、その列車の始発駅を発車する時刻の○○時の部分と運用番号を足したものです。
ただし上りの列車番号は運用番号から1引いたものとなります。
運用については中央快速線の運用についての項で詳しく説明します。
列車番号または運用番号は列車の先頭に編成番号とともに表示されています。
201系では列車番号の表示はないので、この場合の列車番号は下りなら「**09T」、上りなら「**08T」ということになります。
なお運用番号には下り上りは関係ないので、上りでも09Tのままです。
E233系では行先表示板と一体化した左横に列車番号が表示されています。
例えば、「1652T」という列車番号は始発駅を「16時」に発車した「53T」運用の列車という意味です。
特定の列車を追いたいときはこの列車番号か運用番号がわかれば時刻表で走行位置を確認できます。
この辺は中央快速線の運用についての項と重複する部分なのでそちらも合わせてご覧下さい。
用語解説
かんたんな用語解説です。
- スジ
- スジ屋
- スジが立つ / スジを立てる
- スジが寝る / スジを寝かせる
- ヒゲ
- 電略
- ウヤ
- 変〜〜〜
- 抑止
- 通知運転
- 延発
時間軸に引かれている列車を表す線のことです。
ダイヤを作成している人のことです。スジを引く仕事なのでこう呼ばれているようです。
優等列車などスピードの速い列車のスジのことです。他のスジに比べてスジが立ちあがっているのでこう言います。
中央特快や特急などのスジが他の快速より立っていることが分かります。
スピードの遅い列車のスジのことです。他のスジに比べてスジが寝ているのでこう言います。
早朝深夜の各駅停車などは停車駅が多い分、他の列車よりスジが寝ていることが分かります。
運行図表上で細かくて表しきれない秒単位の表現は駅からヒゲのように線を生やして表します。
なお当アプリは拡大縮小ができるのでゴチャつかせないために掲載していません。
国鉄時代に各駅につけられた駅名の略です。カタカナ2文字で表されます。
路線に限らず全国で重複しないように設定されているので同じ電略の駅はありません。
例えば東京は「トウ」、武蔵小金井は「ムコ」、のように多くは駅名の一部を使っています。
運行図表では駅名の横に電略の欄があります。
運転を取りやめること(運休にすること)です。
いつものスジとは異なる時間に運転するときなど、列車番号の前に変更の「変」をつけます。
事故などで運転を見合わせることです。出発時機表示機にも表示されます。
ダイヤ乱れ時に次の駅が空いたら通知を受けて発車する方法です。出発時機表示機にも表示されます。
前後の列車との間隔調整などで所定より遅らせて発車することです。出発時機表示機にも表示されます。